花壇から基準値8倍の汚染土!環境省の“デタラメ除染”中編
を推奨しているがそれが間違いだという。
「事故後すぐは問題ないのですが、時間がたつにつれて放射性物質が地中深く沈んでいきます。だから、上の5センチだけを剥ぎとっても意味がありません」
冒頭で「安全だと言われても、戻れません」と訴えていた浪江町の門馬さん宅の花壇で、0~5センチの覆土を測ってみると、覆土基準の8倍にあたる3385ベクレル/kgの数値が検出された。さらに5~10センチの深さの土を採取して測定すると、国が厳重に保管せねばならない“指定廃棄物”に該当する基準8000ベクレル/ kgを越える8400ベクレル/ kgの放射性セシウムが検出されたのだ。事故後、飯舘村などで除染実験を続けている京都精華大学名誉教授の山田国廣氏もこう語る。
「一律で表土5センチ剥げばいいという環境省のやり方は乱暴。1センチずつ確かめながら土を剥ぐべき。手間はかかるが、費用は変わらない」
また小澤氏も汚染土のある土地で暮らす危険性を、こう指摘する。
「もし、ここで暮らせば、庭に花や野菜を植えたりすることもあるでしょう。