花壇から基準値8倍の汚染土!環境省の“デタラメ除染”中編
という。その後、隆さんは避難先から頻繁に自宅に戻り、放射線量を測定すると、ピーピーと線量計の警報音が鳴る場所が。
「除染したはずなのに、玄関横の洗い場コンクリート表面で、毎時3マイクロシーベルトを超えていました」(隆さん)
隆さんが環境省に「まだ高いところがある」と連絡を入れると、「下がるまでやります」との回答があった。
「自宅に戻るたび線量を測っていたけど、一向に下がってないから、やりなおしてないんだなと思って待ってたんだ。そしたら昨年の10月末に、『除染は終わりました』って、“除染結果報告書”が届いてね。下がるまでやります、って言ってたのに……」
記者が上田さん宅を測定に訪れた際、玄関横の洗い場のコンクリート部分に線量計を近づけると、地表面で依然、毎時2.5マイクロシーベルトを計測。門付近の側溝周辺などでも、同様に高い数値の場所が見つかった。
高汚染地域は、町中にも
除染の効果が得られていないのは宅地だけではない。
常磐線の浪江駅前でも、地表1メートル高で、毎時2マイクロシーベルトを超える場所が点在していた。