花壇から基準値8倍の汚染土!環境省の“デタラメ除染”中編
「山の表面ではなく、中心部の汚染されてない土を切り出しています。最初だけ土のサンプルを測定し、基準値以下であるという証明書を付けて出荷しているので汚染の可能性はありません」(採石業者)
環境省も除染の採石業者も覆土の汚染についてはきちんと精査していると主張する。しかし、基準から大きくかけ離れた汚染の数値が検出されている以上、見直すべきところは見直すべきではないか。前出の山田氏は、こう指摘する。
「除染の覆土用に山から持ってくる土は、目が粗いものが多いので、雨などが降ると地中に放射性物質が浸透しやすい。ですから、中心部からとっても覆土は汚染されていた可能性があります」
除染が終わっていないのに報告書を送りつける
環境省のデタラメぶりは、除染の方法だけではない。浪江町の上田ミチさんと夫の隆さん(67)夫妻の自宅の除染が終了したと言われたのは昨年4月。隆さんは、「せめて自分のうちの除染状況くらい知りたいから、除染するときは連絡してほしい」と、事前に環境省に伝えていたが、「結局、連絡もないまま除染が終わっていた」