椅子で座禅、掃除…禅の名僧が教える幸せを呼ぶ朝の作法7
椅子に向かって一礼してから座る。背筋を伸ばして、両足はこぶしひとつ入る間隔に開き、膝の角度は90度。太ももの上で両手で「法界定印」を作り、目は半眼に開けて、下斜め45度を見る。
「舌は軽く上あごにつけ、ふーと口から息を吐きだします。つづけて、上体をゆっくりと左右に揺らしながら、だんだん揺れ幅を狭くして、体が左右対称に安定する位置を探します。上体の位置が決まったら、ここからは腹式呼吸。鼻からゆっくりと息を最後まで吐きだして、吸います。これを10分間続けてください」
【作法5】観葉植物などの世話をする
「植物は自然の象徴。
ぜひ一鉢、観葉植物を購入し、部屋で育ててみてください。仏教では自然とともに生きることを『共生(ともいき)』といい、これは、その実践です。枯れ葉を摘んだり、霧吹きで水をやったり、季節ごとに姿を変える植物と向き合うことから、命の移ろいを感じさせてもらえるはず」
【作法6】鏡でじっくり自分の顔を見る
「寝起きの素顔の自分を鏡に映し、『今日はこれからこういう予定です。本当に今日やるべきことでしょうか』と問いかけてみて。