椅子で座禅、掃除…禅の名僧が教える幸せを呼ぶ朝の作法7
禅の修行では『一掃除二信心』といわれるほどで、その場をきれいにすることは、自分の心についた塵や埃を払うことだからです。月曜はトイレ、火曜は玄関……と順にやっていけば1週間で家全体がきれいになります」
【作法2】新聞のコラムなどを書き写してみる
「新聞の1面下には各紙とも編集コラムが載っています。たとえば朝日新聞なら『天声人語』。これを毎朝、その日の分を心を込めてノートに書き写していく。写経と同じく心を静めるとともに、時世の知識も身につく。一石二鳥です」
【作法3】心を込めてお茶をいれる
「禅僧の朝はお茶をいれ、仏様にお供えすることから始まります。一口にお茶をいれるといっても、お湯を沸かし、急須に茶葉を入れ……ひとつひとつ丁寧にすることで心が落ち着いていきます。茶碗1杯分だけのお湯を急須に注ぎ、1分間、じっと待ったのち、茶碗に注ぐ。
このとき、急須を揺すったりしてはいけません。とにかくじっくり最後の1滴まで茶碗にそそぎ、味わって飲む」
【作法4】椅子に座って坐禅をする
椅子は、できれば背もたれのないものを用意。