作者語る『ルパン三世』の秘密5「当初不二子は一人じゃなかった」
と再度アタック。編集長から「やってみようか」とGOが出た。
それからはや50年……。今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる峰不二子誕生の秘話を本誌に明かしてくれました!
「ただこの時点では、『不二子』という名前はまだ決まってなかった。それでどうしようかな〜と机に向かって考えていたら、たまたま目の前に北斎か広重の『冨嶽(不二)三十六景』のカレンダーがあった。そこに『霊峰不二』って書いてあったので、“あっ、これを使おう!”と(笑)。
だからまったくカレンダーに書いてあったとおりなんです。最初の『霊』という文字を取って、最後に『子』を付けただけ。字面もいいので、この名前に決めました」
ルパンの恋人のようでありながら、さまざまに姿を変える不二子。
「不二子はダイヤモンドには目がないという欲深さがある一方で、甘え上手だったり強気な一面もある。そんな小悪魔的なイメージにもかかわらず、どこか憎めないキャラクターです。