28年ぶりの再会『べっぴんさん』1週間まとめ読み【第25週】
ワンダーランドの件を通し、すみれ、明美、良子、君枝は、自分たちの思いが健太郎、さくら(井頭愛海)ら次世代のキアリス社員たちに受け継がれていることを確信し、キアリスを引退しようと考える。そして紀夫もまた同じ思いを抱いており、社長を引退することを決意する。雪の降る夜、これまでの自分たちの人生をゆっくりと振り返るすみれと紀夫。「キアリスは私の人生を大きく彩ってくれた」とすみれ。
同じころ、君枝も昭一に引退を告げていた。「私の人生、おまけのほうが長かったわ」と君枝。「生まれたときから体が弱く、いつまで生きられるかわからないと言われた自分が結婚し子供を生み、ましてや元気に仕事ができるなんて夢なのかもしれない」と。
そして良子も、世界の料理「レリヴィ」で勝二(田中要次)と2人語り合っていた。
「こんなふうに勝二さんが作ったお料理を食べる日が来るなんて、あのころの私に教えてあげたいわ」と良子。女学生時代、15歳年上の勝二との縁談を不満に感じたことや、戦地から戻った勝二と息子の龍一と3人の暮らしが始まっても悩みが尽きなかったことを思い返す。「あとは、龍だけやわ。