“介護に優しい街”さいたま市西区が誇るアクセス利便性
それは現役世代が、最も知りたい情報なのではないでしょうか。そこで今回、国の統計データをもとにしながら、首都圏、都市部の11都府県、約400エリアの市区を対象に、就業率、介護施設数といった指標をたてて集計し、順位をつけてみました」
集計結果から見えてきたのは、財政力や地理的条件も大きな判断要素になるということ。本誌記者は、ランキング上位のエリアを実際に歩いて見て回り、自治体の高齢支援担当者に話を聞いた。
「最初に全国第3位と聞いたときは、なぜだろうと不思議に思いましたが、分析結果を聞いて納得!やはり介護施設数の多さだったのですね」
こう語るのは、さいたま市西区役所健康福祉部高齢介護課長の小山正一さん。ランキングでは、介護老人保健施設率がA評価、介護老人福祉施設率がB評価という高い数値で総合3位となったさいたま市西区。現在、ここには特養が10施設、老健が7施設ある。さいたま市10区のなかで、特養がいちばん多いのは岩槻区の12施設だが、老健は3施設。つまり特養と老健を合わせた施設数では、さいたま市内で最も多いのが西区だ。
介護施設は市街化調整区域(市街化を抑制すべき区域)