ガス自由化スタート…「セット割」の活用で高い割引率実現も
都市ガス会社の営業所は、ガス漏れがあったときなどに備え、30分以内に現場にかけつけられるように各地に展開している。新規参入する場合も、地域ごとに営業所を構えなければならず、プロパンガス販売店と提携することにした会社もあるという。
電力自由化では通信会社や自然エネルギーを発電する会社など約380社が参入したが、それに比べて参入社が極端に少ないのは、ガス特有の事情があるためなのだ。現時点では価格競争も、ほぼ既存の都市ガス会社と大手電力会社との一騎打ち状態にある。そのため選択できるプランも多くはないが、巻口さんは次のように語る。
「2社を比較するだけなので、かえってわかりやすくなりました。電力自由化の際、『電気・ガスのセット割』を設定した会社もたくさんありましたが、電気代だけが値引きされて、ガス代は値引きされませんでした。しかし今回のガス自由化によりガス代も安くなります。
セット割にすれば、かなり割引率も高くなるのです」
はたしてあなたの住んでいる地域で、電力会社とガス会社の“セット割”を選択すると、どれだけ光熱費を削減できるのか?検討してみてはいかが。