疲労回復に生活習慣病予防…“そら豆”のスゴイ健康効果
特に疲労がたまっているときには、にんにくと一緒に調理するといいですよ。にんにくの香り成分である硫化アリルがビタミンB1と結合すると、アリチアミンに変化します。そして、お互いの相乗効果でビタミンB1の吸収をさらに高めるんです。疲労回復効果がより高まり、食欲増進にもつながりますよ」(森さん・以下同)
ビタミンB1には、乳酸などの疲労物質が体にたまるのを防ぐ働きもある。また、ビタミンB2は、血管を若く健康に保ち、脂質の代謝を促す効果が高い。
「ビタミンB2は、余分なコレステロールが血管壁に付着するのを防ぐ効果もあります。さらに、レシチンという成分が悪玉コレステロールを下げるので、動脈硬化を防ぐなど、生活習慣病の予防効果も期待できます。レシチンは肝臓の機能を保護するんですよ」
そら豆はお酒のおつまみとして、味のみならず、栄養面でも最高の相棒なのだ。
「ビタミンB群の一種で、赤血球の生成や細胞新生に重要な役割を担う葉酸、抗酸化作用のあるビタミンCも含まれるので、美容効果、美髪効果も期待できるんです。さらに、女性が積極的に摂取すべき鉄分もあり、中年以降の女性にこそ、たくさん食べてほしい野菜といえます」