ハニワはタイムカプセルだった?1,500年前を覗き見る!
ハニワは、当時の風俗や儀礼の様子を伝えるタイムカプセルのようなものなんです!また、これほど大きな古墳ですので、王は即位と同時に墓づくりを始めました。
――まるで昨今の終活ブームのような……。
そうです、王は自分でお墓をプロデュースしていたんです。
最新の古墳の形やハニワを自分で作り、部下の豪族に使わせていました。
――もうさながらカリスマモデルですね?
デザインを見て「この一派だ!」と分かるんです。
大王墓はモードの発信地でした。今城塚古墳も全国の基準とされていました。
中でもハニワに関しては全国一で、大王直属のハニワ工人が作りました。
今でいう宮内庁御用達のようなレベル。
足や服のシワまで細かく描かれた精緻な技術力は、ナンバーワンでした。
――でも、墓づくりってとんだ一大事業ですよね?
この今城塚では、大王の石棺がはるばる九州から運ばれていたことが確認されています。
推定6トン以上あったんではないかと推測されますが、
舟で運び、淀川を遡って、陸路では引っ張ってきたんでしょう。