ハニワはタイムカプセルだった?1,500年前を覗き見る!
墓づくりって言うと、ムチ打って奴隷を働かせているイメージですが
古墳やハニワの細部を観察すると、その丁寧な仕事ぶりから、あまり強制的に働かされていた感じではなさそうです。
「王の墓づくりに参加するぞー!」と、お祭りに参加する感じだったみたい。
――それだけ慕われてたってことなんですかね?
それもあるかもしれません。
わたしはこれまでてっきり「王が死後寂しくないように」という思いやりでハニワが置かれているのかと思っていたが、そうではないらしい。
前方後円墳の円い部分に王が葬られている中心部があるのに対し、
ハニワの位置はというと
超すみっこ。
内田さんも「伝記みたいなもの」と言っていた通り、死後の世界というよりは
「この王はこんなに偉かったんだよ!!」と後世の人間に伝えるものだということが窺えた。
ゆるかわいいで知ったハニワを通じて、1,500年前に想いを馳せる。
ハニワは古墳時代への道先案内人なのだ。
長い歴史の中で墓どろぼうにあって、古墳の中からいろんなものが盗まれてしまっても
多くのハニワは幸か不幸か盗まれずに今日まで残ったお陰で、いろんなことを伝えてくれる。