前川喜平氏が通った出会い系バー 家出少女が語る本当の実態
いっぽう男性客は入会金を払い、会員登録をする。また、入店するたびに入店料を払う。店内で気になる女性がいれば、交渉の上、外に連れ出すことができる。店外に出た後のことは、店は関知しない」
店によって金額やシステムは違うが、入会金は1万円、入店料は2、3時間の滞在で5千円程度が相場なようだ。A子さんは語る。
「お客さんは会員登録するときにお店に身分を明かしているし、その人の評判を店員さんや他の女の子に聞くことができます。女の子からクレームが入れば、お店に出禁になります。ひどいことをする人やお金を払わない人はいませんでした」
もちろん売春は違法行為。
だが、お店にはさまざまな背景を抱えた女の子が常に待機していたという。
「私のように親の暴力などで家出をしてきたコ、家が貧しくて稼いだお金を親に渡しているコもいました。いっぽうで、単に遊ぶお金がほしいという理由で来ている名門女子校のコもいました。でも、他よりも安心できるとみんな言っているのは同じでした」(A子さん)
A子さんは補導されたことをきっかけに実父と住むようになり、この生活から抜け出した。