塩・こしょう適量。
家にあるものも結構ありました。鶏肉と野菜は市場の専門店で買いまして、松の実はスーパーで探しました。
「で、どうするのシェフ!」。すると13歳のシェフは「まず、ジェノベーゼソースを作るよ」と言ったのです。おお、ジェノバ風というのはジェノベーゼを使うサンドのことだ、と今さらながらにやっと思い当たった父ちゃん(笑)。「パパ、あれある?ジェノベーゼを作る石のほら、つぶすやつ」「すり鉢とすりこ木のこと?あるよ。でも、ミキサーでやったら簡単だよ」すると息子は「石のすり鉢でやる方が美味しくできるし、作ったという満足感があるでしょ」と、呆れたという顔をしてみせます。
「でも、うちには石のすり鉢はないな。木のやつならある」。見せると、息子は笑顔に。でも、これがちょっと小さくてやりにくいんです。なかなかすれません。そこで、日本のごますり鉢とすりこ木を取り出し、「シェフ。差し出がましいことを言うようですが、これでやってみたら?」と手渡しました。シェフは日本のすり鉢を使いました。
「ああ、これは便利だ」。大成功のようです。松の実をまず潰し、にんにくを入れてさらに潰し、最後にみじん切りにしたバジルを入れて潰し、パルメジャーノチーズ、オリーブオイルで混ぜました。