見た目は美味しそうなジェノベーゼソースが出来上がりました。「シェフ、いいんじゃないでしょうか?」「うん、いいですね」。シェフは出来上がりに満足したようです。
「じゃあ、次にコミ君(アシスタントのこと)、チキンをソテーしてください。塩・こしょうで味付けして」。え?パパがやるの?ということで父ちゃんが鶏もも肉をフライパンで焼きます。その間に、息子君は食パンをトーストし、トマトを薄切りにし、にんじんをスライサーでそぎ切りしました。
それから面白いことをやったのです。
焼き上がった食パンの真ん中を3㎝四方にカットして窓を作りました。最後に目玉焼きを焼きました。お皿の上に食パンを置き、その上に食べやすいサイズにカットしたチキンを置いて、その上にジェノベーゼソースをたっぷりとのせ、その上にトマト、ロケット菜、にんじんを適当に置いて、レモンをちょっと搾りました。その上に目玉焼きをのせ、最後に窓のついた食パンを、ちょうど窓のところに黄身が顔を出すような感じでかぶせたのです。「完成だぁ!」。出来たら、いきなりかじりついておりました。やれやれ、まだパパのは出来てないじゃん!「うわ、めっちゃ美味しい!」。