張本智和 母が語った“まるで福原愛ちゃん”な泣き虫幼少期
も元中国の卓球選手。凌さんは元世界選手権代表で、宇さんも現・男子ジュニア日本代表コーチを務めている。“サラブレッド一家”に生まれた張本選手は両親が卓球教室のコーチを務めていた影響もあり、2歳からラケットを握っていた。だが堂々とした現在の姿と違いシャイでメソメソした性格だった。凌さんが言う。
「智は、試合に負けるといつも大泣きしていました。まだ幼かったから、気持ちを抑える方法がわからなかったのでしょう。でもあの子は一度も『辞めたい』とは言いませんでした。
あまりに泣くので私は逆に『もう卓球をやめてほしい』と思ったくらいです。でもそのたびに、いつも『絶対にダメなところを直します!だから信じてください!』と言うんです。それを聞いて『この子は本当に負けず嫌いなんだな』と思いましたね」
まるで“天才卓球少女”と言われた福原愛選手(28)をほうふつとさせるようなエピソード。凌さんは「勝つには努力が必要。あれもやりたい、これもやりたいでは勝てない」と教えこんだという。母の教えを守り練習に打ち込んだ彼の才能は開花。昨年にはJOCの有力若手選手にも選ばれた。