「国防軍」明記、「徴兵制」も?改憲草案で危惧される権力の暴走
として始まるのだが、改憲案ではそれがなんと削除され、「安全保障(平和主義)」と上書きされているのだ!そしてまず、1項では−−。
「現行憲法では『武力の行使は……永久にこれを放棄する』と誓っているはずなのに、これが『……用いない』に換えられている。『使わないけれど、放棄はしないよ』という意思でしょうね。そして2項で現行憲法が『……戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』と重ねて誓っているものが、改憲案では全面的に書き換えられ『前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない』としている。これまで条文を変えずに“解釈”で『合憲』としてきた自衛隊や自衛権を、明文化しようとしているわけです」
さらに驚愕なのが、改憲案で新設されている9条の2。「国防軍」という言葉が突如として登場している!
「『自衛隊』を明記するどころか、『国防軍を保持する』と、かなり飛躍しています。続く5項で『国防軍に審判所を置く』とあるのは、いわゆる『軍事裁判所』の性質を持つものでしょう。