「女性市議ゼロ」垂水市、男性がスーパーにいると噂立つ時代も
「都会なら普通に男性が買い物しますけど、当時、ここでそれやった人がいて、すっごい噂になってた。『夫婦で一緒に買い物して、ご主人が買い物かご持ってたよ』って(笑)。うちの主人?そもそもここでは買い物に行かない(笑)」(竹之内さん)
次に話を聞いたのは、絵付師の室田志保さん(42)。江戸時代末期にヨーロッパへ輸出し大ヒットした薩摩焼のボタン、その名も「薩摩ボタン」。その後、粗製乱造などで人気は下火となり、戦後には作り手もいなくなっていたのを、10年ほど前に復活させたのが室田さんだ。海外で高い評価を得ている。
「ごめんなさい、女性市議がいないってことを意識したことがないから、いない理由もよくわからないんです」(室田さん)
開口一番、記者に謝罪。だが、彼女はニヤリと笑って、こう続けた。
「でも、垂水の女性は決して弱くなんかないです。むしろすごく強いと思う。男性たちを手のひらで転がしてるのが、ここの女性なんだと思いますよ。だからね、けっこうタチが悪いかもしれませんよ(笑)」(室田さん)