パート勤めから“西陣の異端児”へ、世界で活躍する65歳女性
「だからね、私は“西陣の異端児”なんですよ」
西陣織の旧態依然とした男社会の壁など、さまざまな問題を乗り越え、小玉さんは新しい作品を世に送り続けた。現在、小玉さんの活動は、アジア、アメリカ、そしてヨーロッパと、海外にも広がりを見せている。’10年には、女性伝統工芸士の仲間とパリでショーを開催した。
「京都ではね、出る杭は打たれるじゃなしに、出る杭は抜かれるっていうんです。存在を消されちゃうの。ただ、やっぱり出すぎた杭は消しようがない。私はこの先も、もっともっとはっちゃけて、誰にも消せない杭になってやる、そう思っているんです」