くらし情報『“被爆証言会”続けた37歳男性逝く、命燃やした4,000日』

“被爆証言会”続けた37歳男性逝く、命燃やした4,000日

(’16年8月16日号)として掲載している。

この取材をきっかけに、冨恵さんは「スワロウテイル」での活動を本としてまとめることも決意した。終戦からすでに72年、被爆者たちは高齢化しており、冨恵さんも「一人でも多くの被爆者の思いを書き残して、たくさんの人に伝えることが必要だ」と、以前から考えていたのだ。

ところが、昨年秋から作業を進めるいっぽうで、まさかの出来事が起こった。12月、冨恵さんは喉の不調を感じた。最初は風邪かと思ったが、年明けには胸に激痛が……。病院で精密検査を受けた結果、“ステージ4の肺がん”と判明し、医師からは余命2カ月と宣告された。だが彼は最期まで弱音は吐かず、周囲にも気丈に振る舞った。
フェイスブックにも前向きな言葉があふれた。

《煙草も吸わない自分が37歳でいきなり肺がんになるのが奇跡的な数字。奇跡は奇跡で仕返しします。今は抗がん剤と放射線治療を行っていますが、可能性がある限りなんでもやります》(1月25日)

著書の『カウンターの向こうの8月6日広島バースワロウテイル「語り部の会」

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