昨今「工場夜景」として特集されることも多い工場の夜景。
ライトアップされるわけではなく、あくまで実用性のため照らされるその地は
一体どんな魅力があるのか。工場地帯へ向かった。
人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ……!
観光のためにライトアップされた夜景よりも、輝く夜景がある。
―――「工場夜景」だ。
石油化学コンビナート、製鉄工場、セメント工場……。
わたしたちの生活を見えないところで支える化学工場は、夜になっても動き続ける。
昼間は無骨なその姿も、暗い作業場を照らすためのライトによって何とも美しく映えるのだ。
「廃墟」や「ダム」、そして「工場」。無機質な機能美にときめく人が増え、写真集なども多く発行されている。