ゆめこ出産時の救世主の正体とは…? 『まめ日和』第81回
そんなとき
突然私の肩に何かがかけられ「落ち着いてね、大丈夫」と優しい声が。
そう、受付からの連絡を受けて助産師さんが来てくれたのです。
震える私の肩を優しくさすりながら、穏やかな口調で励ましてくれた助産師さん。
聞けば、彼女も5人の子供を産んだのだそう。
「だから大丈夫。お兄ちゃんもすぐに落ち着いてくれるから。今は産むことだけ考えて!」
ああ、なんて力強く重みのある言葉なのでしょう。経験に裏付けされた自信が言葉からあふれ出て、私の心を奮い立たせてくれます。
そう私だって2度目なんだもの、大丈夫。
無事にゆめこを産み落としてみせる!
そこにタイミングよく助産師さんが到着。
…ん?
助産師さんが到着??
状況やタイミング、そして彼女の豊富な知識と的確なアドバイスによって私はすっかり勘違いしてしまっていたのですが
私に寄り添い、励ましてくれたその女性は助産師さんではなかったのです。
日曜日の夜の時間外受付ですから
そこには色々な患者さんが集まります。
よくよく見れば、彼女の傍らには可愛らしい少年が。