くらし情報『川中美幸 最後は寝たきり…涙で語る亡き母の老老介護3年間』

川中美幸 最後は寝たきり…涙で語る亡き母の老老介護3年間

 

「病院の先生からは『施設に入れる方法もあります』と勧められましたが、私の中にその選択肢は最初からありませんでした」

しかし、介護の負担は想像を絶する重さだった。ただでさえ介護はたいへんだが、それに加えて川中自身も還暦目前。いわゆる“老老介護”の厳しさを突きつけられた。

「自分の時間なんて、まったくとれませんでした。ゆったりお風呂につかるなんて、夢のまた夢。さらに体のあちこち“故障”したり、痛くなったり……。母を抱き上げるときに、軽くぎっくり腰をやって苦しんだこともあります。いやだ、思い出しちゃったわ(涙ぐんで目頭を押さえる)。
完璧にやってあげられない自分が腹立たしかったですね」

厚生労働省が発表した16年の国民生活基礎調査によると、介護が必要な65歳以上の高齢者を65歳以上の人が介護する“老老介護”世帯の割合が介護世帯の54.7%に達した。高齢者の介護に苦しんだ結果、家族を殺めてしまう介護殺人や心中も後を絶たない。心中こそ考えなかったものの、川中も介護疲れでついイライラしてしまうこともあったという。

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