息をのむ美しさ…奥入瀬「氷瀑」を見る旅に行ってきた
この渓流の見どころをネイチャーガイドとともに巡る『冬の奥入瀬渓流ガイドツアー』(ホテル主催・無料・要予約)が今回のメインイベントだ。
防寒仕様でマイクロバスに乗り込む。ツアーによってはスノーブーツも貸し出してくれるので安心だ。苔の聖地であるこの地にほれ込んだというイケメンガイド・丹羽裕之さんとともに、いざ出発!
すぐ目に飛び込んできたのは、渓流内の岩に降り積もった雪の綿帽子。巨大な大福のような、ぽってりとした姿が愛らしく、新雪の世界に心が躍る。さらに10分ほど進むと、突然、見事な氷瀑が現れた。「馬門岩」だ。間近で見るため車から降りる。
巨大なつららが幾重にも伸びており、そのあまりの透明度に、ときに青い光を放っているようにも見えた。
再度車に乗り、次は落差20メートルある「雲井の滝」で下車。手が届く範囲の小さな流れには短いつららがいくつも連なり、その間を清冽な水が落ちていく。沢の飛沫が苔について凍った「苔氷」は、時間を止めて閉じ込めたかのように、結晶となって貼り付いている。
「いちばん美しいのは晴れた朝、まさにこの時間です。