モロッコの猫だらけの青い町「シャウエン」で映える!
しっかり横を陣取られ、気を抜けば手まで出してくる。
ご飯を取られる危機感。これは戦争だ。
総勢6匹ほどの猫たちに囲まれながら、気の休まらない食事を楽しんだ。
朝になると、夜のミステリアスな世界とはまた違う、ポップな町が現れた。
青い理由は「虫除けになるから」「神聖な色だから」と諸説あるものの、今となってはもはや分かっておらず、伝統だけが残っている。
町中で塗料が売られている。
塗り立ての箇所もあるので、油断すると手や服が粉で真っ青になることも。
気が付けばわたしの鼻は真っ青になっていた。
そこらかしこに布や服を売る商人もいる。
もちろん昼間だって猫は自由。
小さい町ゆえに人々の距離が近く、「おう元気か!」などと声を掛け合い過ごす。
わたしは15歳のイケメン少年が切り盛りする店で、地元の老人たちも着る民族衣装「ジュラバ」を購入。
これはもう……異世界の住民なのでは……?
遠い北アフリカ・モロッコの片隅にある青い町で、魔法使いのような服を着ているなんて、あまりに非日常すぎて楽しくなってくる。