スピードスケート高木美帆目指す”先輩”小平との金メダル
高木選手からすれば、ついていきたい尊敬する先輩でしょう。平昌では『大将』『副将』格として、ぜひワンツーフィニッシュを決めてほしいものですね」
2人が世界のトップに並び出るまでは、長い道のりがあったのだと堀井さんは言う。
「’10年バンクーバー五輪で、中学生で日本代表になり、鮮烈なデビューを飾った高木選手ですが、次の’14年ソチ五輪の選考では落選し、苦しい時期を過ごしています。彼女はそこであきらめず、挑戦を続けた結果、長いトンネルを抜けて今日に至ります。その道のりではやはり、地味ながらコツコツと努力を重ねてきた、8年先輩の小平選手の姿に勇気を与えられてきたのではないでしょうか」
一方、世界でも圧倒的な強さを誇る小平にとっても、後輩の高木の成長が刺激になっているのだという。
「1,000mで、高地の室内リンクでは小平が大差で勝ちますが、低地の屋外では数回に1回、高木に敗れることがある。1,000mは互いの“現在”を確かめ合える場所でもあるんです」
では、平昌での直接対決の展開は、どうなるのだろう。