娘の無実を晴らすため、西山令子さんは懸命のリハビリで言葉を取り戻す
だから、美香を支えてくれる人が見つかればいいなと思ってるんです」(令子さん)
そして、輝男さんもこう語る。
「ふつうに結婚して主婦になってほしい。ただそれだけです。罪を晴らさんとむずかしいかもしれへんけど……」(輝男さん)
娘の花嫁姿を見たい。両親の希望も膨らむが、たとえ、最高裁で再審が再び認められたとしても、無罪を勝ち取るまでの道のりは気の遠くなるような長さだ。
しかし、13年間“冤罪”と闘い続けた西山親子の止まっていた時間は“無罪”という名のゴールに向けて確実に動きだしている。