荻原博子が解説、保険料が戻る商品は「還付金」をチェック!
「春は、新しい生活が始まり、保険の加入を検討する方も多いと思います。最近は、自分が亡くなった後に払われる『死亡保障』より、生きている間の入院や手術などへの保障を充実させる傾向があります。そのため『医療保険』が注目を集め、一風変わった特徴的な商品も登場しています。そのなかに“払い込んだ保険料が全額戻ってくる”という医療保険があります」
こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。そもそも医療保険は、大きく分けて2種類ある。1つは「掛け捨て保険」で、最近の主流だ。病気などにならなければ、保険金は一切出ないが、その分、保険料は安く抑えられている。もう1つは「貯蓄性保険」。
病気などによる保険金受給がなかった人に、多少の満期保険金や解約返戻金が出る。保険料は、掛け捨て保険より高めだ。
「前述の『保険料が全額戻る保険』は貯蓄性保険に分類されますが、戻ってくる額が違います。保険金受給のない方には、それまでに払った保険料の100%が、『健康還付給付金』として支給されるとうたっているのです。ただし契約開始から少なくとも20年後、あらかじめ設定した年齢に生きていることが条件です。