くらし情報『大橋未歩さん語る「『脳の四カ所が死んでいる』医師の言葉に戦慄」』

2018年4月1日 11:00

大橋未歩さん語る「『脳の四カ所が死んでいる』医師の言葉に戦慄」

顔を洗った後、クリームを取ろうと思ったら床に散乱させてしまって、拭こうと思ってかがんだときにガクンと床に倒れました。家族が気付いて救急車を呼んでくれたんですが、『大丈夫』と言おうとしても、『らいじょうぶ』となって、ろれつが回らない。そこからの記憶は断片的です」

感覚異常と言語障害。典型的な脳梗塞の症状だった。

「救急車の中で意識がすーっと戻ったんです。だから、まひになったのは15分くらい。でも、検査後に医師から『脳が4カ所死んでいる』と言われました。『たまたま致命的な部位を外している。
ほかの部分が死んだ部位の機能を代わりにやってくれているので、後遺症がなく元に戻った』と。『たまたまです』と言われたことで“人生”について考えるようになったんです」

人気アナウンサーとなり、ひたすら走り続けてきた大橋さんだったが、入社12年目の脳梗塞で一度立ち止まることになった。

「7カ月間療養しましたが、入院は1カ月で、その後は実家の神戸に帰っていました。社会人になって初めてのゆっくりした時間です。療養中はちょうどイカナゴのシーズン。

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