韓国ドラマリメイクがハリウッドで話題、青年医師の王道感動作
正直、ちょっとあざとそうだなとも思ったのですが、これが大当たり。数かぎりなく医療ドラマを見てきた、アラフィフの筆者の心をもわしづかみにする、どストレートだけれど嫌みのない作りに、毎回気づけばポロポロと涙を流しているのでした。
他者とのコミュニケーションがうまく取れないショーンは、言ってみれば、空気が読めない(読まない)人。そんな彼が、素直に口にする疑問や質問には、思いがけず、はっと気づかされることばかり。
例えば、スター外科医のメレンデス。新入りのショーンを頑なに認めず、同僚たちの面前で「手術は無理だ。俺のチームではやらせない」と言い放ちます。メレンデスは悪人というわけではありません。
日々、命と向き合う医療の現場では、患者やスタッフらとの意思の疎通も含めて、ただ一つのミスも許されない。そうした厳しい世界で生きるメレンデスの考え方に、理解を示す人も少なくないでしょう。
しかし、ショーンはメレンデスをまっすぐ見つめて、こう問いかけます。
「あなたは僕が出会った誰よりも優秀だけど、傲慢だ。その方がいい医師になれますか?心は痛くない?それ価値のあることですか?」