くらし情報『「巡業先の土俵は“女人禁制”ではない」慶大名誉教授が解説』

2018年4月20日 06:00

「巡業先の土俵は“女人禁制”ではない」慶大名誉教授が解説

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「相撲協会は『伝統』と『人命』のどちらが大切だと思っているのか。女性に対して失礼だし、対応に疑問を抱いています」(50代女性)

4月4日、京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業で、土俵上で倒れた男性の救命措置を施した女性に、行司が「女性の方は下りてください」とアナウンスしたことについて、怒りの声は高まるばかりだ。

さらに8日、静岡市駿河区に開かれた春巡業でも、力士が土俵で子どもに稽古をつける「ちびっこ相撲」に参加予定だった小学生の女の子が、日本相撲協会からの要請で土俵に上がれなかったことが判明したのだ――。

「江戸時代から親しまれている大相撲ですが、『土俵は女人禁制である』と取りざたされたのは、じつは’70年代、子供相撲の女子代表が国技館の土俵に上がれず、参加を拒否されたことからです。その後、森山眞弓元官房長官、太田房江元大阪府知事らが、表彰のために土俵に上がることを拒否されて以降、問題が表面化しています」

そう語るのは、文化人類学が専門の慶應義塾大学名誉教授の鈴木正崇さんだ。

「今回の報道や情報を収集すると、女性は土俵に上がる前に『上がっていいですか?』と問いを投げかけています。

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