2018年5月26日 16:00
部下は“猛者”700人!陸自初の女性連隊長・澤村満称子1等陸佐
に当たる。
王城寺原での演習中は、この連隊長専用のテントを根城に、作戦を立て、指示を下し、演習を見守る。テント内には、寝袋と見紛う、担架ほどの大きさの簡易ベッドが置かれていた。連隊長といえども、過酷な環境に身を置く仕事であることは間違いない。
「自衛隊は男女平等の組織で、能力主義だと思います。よく『女性自衛官初』といわれますが、たまたま私が女性だったというだけのこと。女性ということがキャッチーだということはわかりますが、そこまで騒いでいただけるのは、ちょっと不思議です」(澤村さん・以下同)
取材のたびに名前の上につけられる“初”という冠は、あまり本意ではないらしい。女性自衛官の数は陸自でおよそ8,800人(4月現在)。
「女性比は全体の約8%です。ただ、わが第6支援連隊はそれよりやや高く、およそ80人で12%ほどです」
澤村さんの連隊の主な任務は、器材の整備や補給、輸送、物資の補給・連絡などの兵站や衛生支援など。災害派遣の現場では、避難所の入浴支援等の生活支援も任される部隊だ。