2022年7月6日 12:00
最新作『ソー:ラブ&サンダー』が公開。日本語版キャスト・三宅健太が雷神ソーの魅力を分析
おこがましい話ではあるんですけど、演じている自分に近いものを感じましたし、彼の姿にシンパシーを抱きましたね」
その後、彼は“アベンジャーズ”に加入。2013年公開の『マイティ・ソー/ダークワールド』では自身の進むべき道を探して迷い、2017年公開の『マイティ・ソー バトルロイヤル』では父と愛する故郷を失いながらも自らの生き方を模索した。一方で、コワモテで屈強なイメージだったソーの意外な一面やコミカルな部分が登場するようになり、時には道に迷って“飲んだくれ”状態で観客の前に登場することもあった。
「そうなんですよ。『…ダークワールド』でアスガルドの王になる重圧や責任を背負って少し落ち着きが出てくるんですけど、『…バトルロイヤル』では自由を得て自分の気持ちに素直になっていく。彼は変化の大きいキャラクターですし、演じていく中で求められる幅は、マーベル・スタジオ作品の登場人物の中で一番広いのかもしれないですよね。僕の見た範囲の話になってしまいますが、ソーはマーベルのキャラクターの中で最も“人生そのもの”を体現している人物なんじゃないかと思うんです。他のヒーローもそれぞれに試練を経て成長しますけど、ソーがこれまでの物語を通して最も変化している。