2021年11月25日 12:00
最も向き合いたい作品を集めたステージが実現 小菅優ピアノリサイタル
世界最高峰の人気音楽祭「ザルツブルク音楽祭」への度々の出演や、ハンブルク北ドイツ放送響、フランス国立放送フィルとの共演など、世界を舞台に活躍する注目のピアニスト小菅優が、“今最も向き合いたい作品”ばかりを集めたリサイタルを開催する(2022年1月21日:東京オペラシティコンサートホール)。
大きな話題を集めた独自企画「Four Elements」シリーズを終え、その成果を振り返りつつ新たな未来に目を向ける小菅優の言葉を引用してみたい。
『今回のリサイタルで私は、これまでの2つの大きなプロジェクト、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会と「Four Elements」プロジェクトを顧みつつ、今自分が一番向き合いたい作品を取り上げます。前半はフランス・パリを中心に活躍したフランクとドビュッシー、そして2人の影響を受けた武満徹、後半はベートーヴェンとシューベルトの転機にあたる、ウィーンで書かれた2つの傑作を演奏します。
フランクは主な作品をすべて晩年に残しましたが、この「プレリュード、コラールとフーガ」は、優れたオルガン奏者だったフランク独特の教会のオルガンの響きと深い感情が結合した大作です。