くらし情報『水夏希、加藤将、秋沢健太朗ら出演 韓国オリジナル演出版『HOPE』開幕レポート到着』

2024年3月19日 10:50

水夏希、加藤将、秋沢健太朗ら出演 韓国オリジナル演出版『HOPE』開幕レポート到着

水夏希、加藤将、秋沢健太朗ら出演 韓国オリジナル演出版『HOPE』開幕レポート到着


元々極めてストイックな、謂わば求道者型の演技者だが、78歳という劇中の年齢、しかも筆舌に尽くし難い苦難の人生を送ってきた人物を、少しも飾ることのないビジュアルで作りこんだだけでなく、過去の「HOPE」と舞台上でシンクロしていく折々には、そのビジュアルのまま、まるで少女のような表情も浮かんでくる芝居力に感嘆した。シニカルな表現のなかにどこかユーモアがこぼれるのも効果的で、このオリジナル演出版日本初演を水が担った勇気と気概に感謝したい。年年歳歳蓄えてきた歌唱力の充実も「HOPE」が辿る運命の表出に寄与していた。

もうひとつ、スウィングの橘未佐子が「HOPE」を演じる機会を得たことも、コロナ禍以降、日本でもその重要性が高まるばかりのスウィング制度に敬意を払う貴重な機会になったと思う。

その「HOPE」が守り続ける原稿の擬人化「K」は加藤将と秋沢健太朗のWキャストで、更にプレビュー公演初日はスウィングの横山達夫の出演だったが、人懐っこい笑顔と軽やかさのある台詞回しが、劇中唯一と言ってもいい「HOPE」の味方である「K」の存在を更に印象づけていて、作品に救いとなる爽やかな風を吹かせ立派なもうひとりの「K」

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