2023年3月7日 18:00
BREIMEN×Kroiが3年ぶりに対バン リスペクトが詰まった『HIGH FIVE 2023』東京公演オフィシャルレポート
そこから内田がボンゴを叩きながら歌う「Juden」へと流れるのだから、スリリングな緩急に気持ちよく振り回されてしまう。そして《止めなきゃ日々confusion》などのフレーズが楽しく身体に入りながらもチクリと心の隅っこを刺す。Kroiの歌は洋楽のような歌い回しに日本語詞を乗せているが、その言葉たちにはごく個人的なことから世の中の状況までを想像させる大きな懐がある。
関のベースラインから始まるジャムセッションで「Page」へ繋ぎ、「みんなBREIMEN大好きでしょ?BREIMEN大好きー!」と内田がシャウトし「Fire Brain」へ。初期の反骨精神を今も忘れていないことを示すステージング。そして最後、緑に染まったステージでプレイしたのは「Shincha」。サビで《おい お茶》と歌う一曲だ。遊び心満載な曲なのにグッドミュージックに聴こえてくるのはなぜか。
いや、遊び心があるからこそ、グッドミュージックが生まれるのだ。
「Shincha」の中で内田は、BREIMENへのリスペクトとこの日の喜びを語った――「大好きなバンドとこんなに大きな会場でライブができることが本当にめちゃくちゃ嬉しいです。