2021年7月22日 12:00
松本隆、名作誕生のバックグラウンドを語る 『風街ちゃんねる』第5回の配信間近、ゲストに井上鑑&中川翔子
と言われていたからだ。松本は「バブルの少し前だし、普通の人達も贅沢なことをしているので、そんなことはないのでは」と思い、タイトルに“ルビー”をつけた。“宝石は歌謡曲のタイトルにならない”という定説をひっくり返した。
<松田聖子『マイアミ午前5時』。当初はマイアミではなく湘南だった>
『マイアミ午前5時』の当初のタイトルは、マイアミではなく湘南だった。歌が暗くなりイメージ通りではなかったため、松本は、タイトルが原因だと思い湘南をマイアミに変更した。書き直した詞で、もう一回歌い直してもらった所、楽曲が「パーンと明るく弾けた」という。
<大滝詠一『A LONG VACATION』制作のきっかけ>
はっぴいえんど解散後、大滝詠一は松本に歌詞制作を依頼する。
はっぴいえんどの様な詞を2曲書いたがイメージと違う。大滝は『ロンバケ』のイラストブックを持ってきて、「このイメージでやろう」と言った。イラストは、プールサイドなどリゾートが描かれており、松本のやりたい事と重なり、ここからアルバム制作が始まった。
■配信情報
松本隆 作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『風街ちゃんねる』
第5回:言葉とサウンド〜松田聖子から寺尾聰、ナイアガラ・サウンドまで(1時間27分)