くらし情報『国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観』

2022年8月18日 18:00

国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観

鑑賞者は中央の鏡張りの道を歩き、足元の変わりゆく風景を眺めながら移動する。

国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観

《関係項―棲処(B)》2017/2022年 作家蔵
国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観

《関係項―鏡の道》2021/2022年 作家蔵
野外展示場に展示された新作《関係項―アーチ》は2014年にヴェルサイユ宮殿で公開された作品を原型としたもの。アーチをくぐりぬけると、それまで見えていた日常の空間が新鮮な非日常への空間へと変わるという、鑑賞者の見えるものの変化を狙った作品だ。

国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観

《関係項—アーチ》2014/2022年 作家蔵

70年代からの取り組んだ絵画作品の変遷

絵画作品の展示も、李の意識の変化と時間の流れをつぶさに感じ取れる構成となっている。ヨーロッパ、アメリカへの旅行を経て1970年代から絵画作品に取り組み始めた李は、たっぷりと絵の具をのせた筆を規則的にキャンバスに載せていく「点より」、「線より」のシリーズで、作品のなかに時間を表現することを試みた。


国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観

左:《点より》1973年 いわき市立美術館蔵 中央:《点より》1977年 東京国立近代美術館蔵右:《点より》1975年 国立国際美術館蔵
国立新美術館で李禹煥の大回顧展が開幕 50年以上にわたる創作の軌跡を展観

左:《線より》1977年東京国立近代美術館蔵右:《線より》1973年 東京都現代美術館蔵
そして、李の絵画作品は彫刻作品と同様に、時代を経て大きく幅を広げていく。

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