BABYMETALに一目惚れ!? 『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』クチコミで大ヒットしたあの映画の第2弾 ──【おとなの映画ガイド】
”。「終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル」を標榜し、威勢はいいのだが、まだ一度もステージに立ったことがない。
そんな彼らに、ノルウェー最大のメタルフェスに参加するチャンスが巡ってくる。鮮烈なデビューを果たすつもりで、紆余曲折ありながらもノルウェーへ遠征。しかし国境越えのところで、まさかの騒ぎを起こし、ライブ後、刑務所入りに……というのが前作のお話。
知る人ぞ知る、なのだが、フィンランドは、プロ・アマを合わせると、メタルバンドの人口比率が世界で一番高い“メタル超大国”らしい。なぜ、ヘヴィメタが受けるのかは諸説あるが、シャイで物静かな国民性の反動、ともいわれている。日本人と通じるところが、ちょっとだけあるような、ないような。
そして今作は、ノルウェーの刑務所から始まる。収監されていても、純朴でいたって真面目な好青年たち。ところが、演奏が始まると、悪魔が乗り移ったようなテンションになるのは、前作と変わらない。
ある日、バンドの噂を聞きつけた怪しげなプロデューサーが刑務所を訪ねて来て、ドイツで行われるメタルフェス、ヴァッケン・オープン・エアに出演しないか、と声をかけてくる。