BABYMETALに一目惚れ!? 『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』クチコミで大ヒットしたあの映画の第2弾 ──【おとなの映画ガイド】
彼らは服役中の身、断るしかなかったのだが、メンバーのひとりの実家であるトナカイ処理場を地上げの危機から救わなければいけなくなって、出演を決意。刑務所は、もちろん脱獄、だ。バンド活動をまたやれるとなると、これまた人格が変わるのだ。
ここからは前作同様、フェスへ向かう旅の珍道中、いろんなことが巻き起こる。なにしろヘヴィメタですから。やることなすこと過激です。映画作りのやんちゃで乱暴なところも、あまり堅いこと言いっこなしで楽しむ手だ。
出演はヨハンネス・ホロパイネン、マックス・オヴァスカ、サムリ・ヤスキーオ、チケ・オハンウェ。前作で、戦闘狂のノルウェー国境警備隊長役だったヘレン・ビースベッツが、転職したという設定なのか、今回は刑務所の監督官役で出演。脱獄したメンバーをへこたれずに追い続ける感じは、まるで女性版の銭形刑事。
彼らの目指すフェスが、10万人もの観客を動員する世界最大級の「ヴァッケン・オープン・エア」であることも、この映画のひとつの魅力。インペイルド・レクタムを“売れる”バンドに押し上げようと画策するプロモーターの暗躍を通じて、ヨーロッパのミュージック・ビジネスもかいまみえる。