くらし情報『平田晃久の展覧会が練馬区立美術館で開催 同館の改築を手掛ける建築家の仕事をテーマごとに展観』

平田晃久の展覧会が練馬区立美術館で開催 同館の改築を手掛ける建築家の仕事をテーマごとに展観

無数の人々の思いの共鳴、過ぎ去った時間と現在との共鳴、あるいは今こことどこか遠くの場所との共鳴をもった建築は、私たちがかつて知っていた「人間」の意識を広げていくのではないか——そうした思いが「人間の波打ちぎわ」という言葉に込められているようだ。
同展では、公共施設や集合住宅、個人住宅、商業施設など、20 件以上に及ぶ平田の建築がテーマごとに紹介される。大きな見どころは、建築のプロセスがうかがえるスケッチや模型、そして展示室同士をつなぐインスタレーションを中心に、「波打ちぎわ」を体験的に理解できる空間づくりが行われていること。建築を体験することで、平田の脳内イメージにアプローチする展覧会となっているのだ。
ちなみに、練馬区立美術館と貫井図書館を融合する新たな文化複合施設は、2028年度に開館予定だ。建築コンセプトは、「21世紀の富士塚/アートの雲/本の山」。練馬に古くから存在する「富士塚」をテーマに、「美術と本」を街や人々とつなぐ場として構想されており、周囲の「美術の森緑地」の改修なども構想に含まれている。こうした具体的な建築作品を通して、平田の建築が内包する未来への展望にも注目したい。
平田晃久の展覧会が練馬区立美術館で開催 同館の改築を手掛ける建築家の仕事をテーマごとに展観

練馬区立美術館・貫井図書館 模型(C)

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