2021年11月22日 07:00
「“お互いに理解すること”を描いた映画」プロデューサーが語るディズニー最新作『ミラベルと魔法だらけの家』
私たちはスタジオの歴史を常に意識していて、その歴史をいかにして現在の自分たちの作品に生かしていくのかをいつも考えています。今回の映画は60本目の長編アニメーションですが、私が観て育った『白雪姫』から『ミラベルと魔法だらけの家』まで歴史がちゃんと繋がっているわけです。そう思うと身が引き締まる想いですし、スタジオが築き上げてきたレガシーをしっかりと引き継ぐことを念頭において制作にあたりました」
映画づくりでは予想外のことが起こり、予想外の解決策が見つかる
『ミラベルと魔法だらけの家』
とは言え、本作の制作期間はコロナ禍に重なった。通常、スタジオではスタッフが同じ場所に集まって作業し、廊下やカフェで意見を交換したり、部署を飛び越えてアイデアを持ち寄ったりする。しかし、今回はそれができない。
「そうですね。みんなが家にいる状態で制作したのでスタジオでつくるよりも大変でした。これまでみたいにスタジオで偶然に出会った人と会話する中で問題解決のヒントが見つけたりはできません。
でも、私たちはすぐに状況に対応して、ビデオ会議の仕組みを導入して、お互いに話すようになりました。
映画づくりの過程では家が壊れちゃうような感覚を定期的に味わうんですよ(笑)。