くらし情報『9作目の世界3大映画祭へ 小津安二郎監督『風の中の牝雞』「ヴェネチア国際映画祭」クラシック部門選出』

2022年7月21日 13:10

9作目の世界3大映画祭へ 小津安二郎監督『風の中の牝雞』「ヴェネチア国際映画祭」クラシック部門選出

『風の中の牝雞』4Kデジタル修復版 (c)1948 /2022 松竹株式会社

(c)1948 /2022 松竹株式会社



小津安二郎監督の作品『風の中の牝雞(めんどり)』(1948年製作 / 英題:A Hen in the Wind)が、第79回「ヴェネチア国際映画祭」クラシック部門(ヴェニス・クラシックス)に選出され、ワールドプレミアを行うことが決定した。

来年2023年に生誕120周年を迎える、日本を代表する映画監督・小津安二郎。その人気や評価は今なお色あせることなく、2012年のイギリスの映画雑誌「Sight&Sound」誌で世界の映画監督が選ぶ映画作品として1位に輝くなど、多くの世界中の映画人や映画ファンから高い支持を得ている。

『風の中の牝雞』は小津監督の戦後2本目の作品として戦後間もない時期に製作され、戦後の日本が抱える厳しい現実に焦点を当て、苦悩する女性の姿を描いた異色作。

主演の田中絹代の迫真の演技は鬼気迫り、クライマックスの階段落ちのシーンは観る者を圧倒した。小津監督の作品の中でもひときわ異彩を放つ作品であり、後期の小津調のスタイルに到達する前夜の感情がぶつかり合う描写も注目に値する一作となっている。

なお本作は35mm デュープネガをフル4K(4K解像度(4096×3112)

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