鞘師里保「思いもよらない“?”も楽しみたい」加藤拓也作『らんぼうものめ』で8歳の男の子に
だからこういう機会をいただけてただただビックリですし、同時にとても嬉しいです。
――加藤さんご本人から、キャスティング理由はお聞きになりましたか?
舞台上に“8歳の男の子”という役どころの人物が居る時、お子さんにとってどう見えるのがいいか、まず考えられたそうです。私は今20代の女性という身体的な特徴があるのですが、そういう人が演じることによって、内容の暴力性みたいなものを保護出来るのではないか、と。そしてそういう男の子を演じるに当たってのイメージから、私のことを選んでくださったそうです。
――本作は加藤さん初のキッズ・プログラムとなりますが、台本を読まれた初見の印象は?
加藤さんの作品って、私たちの生活で実際に起きていそうな、リアルな会話を台詞にされている印象があったんですが、今回はファンタジー。でもだからといって加藤さん節というか、加藤さんらしさがなくならないのがすごく面白いなと。あとこれどうやってやるんだろう!? みたいなシーンが、ひとつやふたつじゃなく、大量に詰め込まれていて(笑)。それをどう私たちが表現していくのか、すごくワクワクしました。
――演じられる8歳の男の子・薫平ですが、現段階でどんなことを特に意識されていますか?
今自分は8歳の男の子をやっている、と思うのではなく、そこにお父さんとお母さんがいて、ふたりに対する自分の関わり方としてこれが親子関係だと認識する。