くらし情報『青銅器ブーム到来の予感!? 予備知識なしで楽しめる入門編的展覧会『不変/普遍の造形—住友コレクション中国青銅器名品選—』開催中』

2023年1月20日 12:00

青銅器ブーム到来の予感!? 予備知識なしで楽しめる入門編的展覧会『不変/普遍の造形—住友コレクション中国青銅器名品選—』開催中

「人間にとって危険な存在であるからこそ、邪を払ってくれる聖なる存在にもなりうる。吉にも凶にもなる、そういう二面性が青銅器のモチーフや文様におけるひとつの特徴になっています」と山本さん。「おそらく当時の人たちは動物たちの特徴をよく観察し、組み合わせて想像上のモチーフを作り上げていた。“キメラ”としての姿も青銅器の聖なる性格にもつながっているのだと思います」

青銅器ブーム到来の予感!? 予備知識なしで楽しめる入門編的展覧会『不変/普遍の造形—住友コレクション中国青銅器名品選—』開催中

《饕餮文方彝》西周前期(前11世紀)
青銅器の形や文様を見た後は、その内側にも注目したい。第3章「古代からのメッセージー金文」では器の内側に鋳込まれた金文について取り上げている。現在使用されている漢字の祖先にあたる文字、金文で器に記されている内容は、王から褒美をもらったことや、いくさで手柄を挙げたことなどさまざま。当時の人たちがどのような思いで青銅器を鋳造したのか伺い知ることができる貴重な歴史資料だ。展示会場では釈文、現代語訳をつけて丁寧に解説されている。


青銅器ブーム到来の予感!? 予備知識なしで楽しめる入門編的展覧会『不変/普遍の造形—住友コレクション中国青銅器名品選—』開催中

《埶父辛簋》西周前期(前11世紀)
最終章となる第4章は「中国青銅器鑑賞の歴史」。明治から大正にかけて、多くの中国青銅器が日本にもたらされたが、住友家の15代当主、住友春翠は、煎茶の床飾りとして使用するために青銅器を購入し、これをきっかけに住友の青銅器コレクションが形成されていったという。

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