詩森ろばが「Yes Means Yes」の真の意味を問いかける serial number第12回公演の上演が決定
は、これからの性のあり方で、それを無視した性行為は行ってはならないということです。スウェーデンでは「Yes Means Yes法」というものが制定され、新しい価値観に基づいた時代が始まっています。それを知ったときに、わたしは、なにか胸が苦しくなったことを覚えています。それは、昔のほうがよかったなんていうシンプルな話ではありません。取り戻せない何か、間に合わない何かを強く思い知らされると同時に、そんな世界で生きるほどの準備が日本人にあるのか、という憤りにも似た感情に揺さぶられたのです。わたしはある時期から性教育についていつかは書かないといけないと思って世界の性教育を調べているのですが、日本は先進国として圧倒的な遅れです。
「恋人から上半身ヌードの写真を送って」と言われたらどうするかをディスカッションする小学校がこの世にあるということを、子どもたちが手を使ってディープキスを疑似体験できる教育施設がある国があるということを、いったいどれだけの人が知っているでしょうか。結局、何もかも丸投げの中、か弱きものたちの戦いが始まっています。
わたしは書きます。孤独の中に、戦い、愛を見つけるひとりの女性の物語を。