藤井道人、ひろゆきら総勢30名がコメント『シビル・ウォー アメリカ最後の日』ファイナル予告公開
と問う男もまた、いまどこかの街で普通に暮らす市⺠の明日の姿かもしれない。キルステン・ダンスト、ケイリー・スピーニーらが演じるジャーナリストたちの、切なくスリリングなロードムービーとしても楽しめる。この映画が単なる絵空事となることを願わずにいられない。
■立岩陽一郎(InFact 編集⻑)
これはアメリカが陥ろうとしている社会の黙示録なのかもしれない。主人公はジャーナリストたちだが、実は映画の本当の主人公は、彼らが体験する分断されたアメリカそのものだろう。更に言えば、トランプ元大統領も主人公かもしれない。勿論、彼は映画に出てこないが、この映画に説得力を与えるのが、2021年1月6日、大統領選挙の結果を覆そうとしてトランプ氏の支持者が議会を襲った事件だ。仮に、その結果トランプ氏が再選されていたら?映画は現実になっていたかもしれない。
そして、その可能性は消えているわけではない。
■田原総一朗(ジャーナリスト)
かつてアメリカは南北戦争があった。現在、米国は激しく分断されていて南北のようなわかりやすい境界線ではなく分断ですぐにもこういう戦争が起きるかもしれない。映画は内戦になっている理由などは省いて戦争の悲惨さをストレートに描き見せている。