アートは「都市」に何をもたらしたのか? ワタリウム美術館「生きている東京展」開催
撮影:今井紀彰
9月で開館30周年を迎えるワタリウム美術館では、『生きている東京展アイラブアート15』が、9月5日(土)より開催される。
同展は、アーティスたちがこの30年間で見た東京の姿を通して、東京という都市の再考を試みるもの。ワタリウム美術館のコレクションを中心に、未公開ドキュメントなども展示される。
会場には、国内外での国際展に多数参加している島袋道浩による《象のいる星》をはじめ、マイノリティの人々のポートレイトを多く撮影している斎藤陽道の《「せかいさがし」シリーズ》、屋外の建物や通りに巨大な写真を貼る表現を用いるフランス出身JR(ジェイアール)による、《<インサイドアウト>プロジェクト東北》、ワタリウム美術館の建築を手がけたスイス出身のマリオ・ボッタによる、『ワタリウム建築プロジェクト』展の際の黒板ドローイング、同館と関係の深いナムジュン・パイクによる《時は三角形》など、全15組のアーティスト作品が並ぶ。加えて、会田誠、渡辺克己、SIDE COREの3組のゲストアーティストの作品も見ることができる。
ワタリウム美術館では、1990年の開館以来、さまざまなアートが生み出されてきた。