くらし情報『主宰・山本卓卓、岸田國士戯曲賞受賞後初の新作公演、範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレミング!〜私はロボットではありません〜』開幕』

2022年6月27日 18:30

主宰・山本卓卓、岸田國士戯曲賞受賞後初の新作公演、範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレミング!〜私はロボットではありません〜』開幕

範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレミング!〜私はロボットではありません〜』より撮影:鈴木竜一朗


YouTuberとしてネットを賑わすインフルエンサー集団が、SNSなどで大炎上を起こしてから謝罪に至るまでの物語――もの凄くはしょって書くと『ディグ・ディグ・フレミング!〜私はロボットではありません〜』のあらすじはこうなる。

範宙遊泳の主宰・山本卓卓は、常に同時代的な感覚で脚本の執筆に腐心するそうだが、なるほど、今回の題材は確かにタイムリー極まりない。子供がなりたい職業の上位にYouTuberが挙がり、コロナ以降に有名人の自死が相次ぐ、そんな時代(あるいは、タイムライン)の空気を余すところなく捉えた作品である。


主宰・山本卓卓、岸田國士戯曲賞受賞後初の新作公演、範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレミング!〜私はロボットではありません〜』開幕

主宰・山本卓卓、岸田國士戯曲賞受賞後初の新作公演、範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレミング!〜私はロボットではありません〜』開幕


いわゆる「社会派」というような堅苦しさは皆無だ。むしろ、その筆致は軽やかで妙味。これまで筆者が観た山本の作品に比べ、観客を笑わせにかかる場面も多かった。舞台の背後にスクリーンがあり、そこに数々の文字が投影されるというニコニコ動画的な試行も、作品のシリアスさを軽減しているようであった。

ところで、演劇界には上演台本を俎上に載せて審査 / 評価する岸田戯曲賞という賞があり、平田オリザも、松尾スズキも、宮藤官九郎も、三谷幸喜も、この賞を獲っている。いわば、演劇界の芥川賞のようなものだ。

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