秦基博、“ひとつの終わりと、ひとつのはじまり” 「HATA MOTOHIRO CONCERT TOUR 2020 -コペルニクス-」配信ライブレポート
を中心に鈴木正人(B)、朝倉真司(Dr)という常連組、そして若手のシンリズム(G)を起用。さらに室屋光一郎(Vn)率いるストリングスカルテットがほぼ出ずっぱりの構成となっている。(割と出たり入ってたりしているの表現変更)『コペルニクス』は生音と打ち込みの融合がひとつのテーマだったが、ライブにおいてもアコギや弦のぬくもりある響きと、SE、シンセベース、電子ドラム等のクールな音色の交わりが独自の世界を作っていた。
そうして音でアルバムの世界観を描き出す一方、視覚の部分も見逃せないものがあった。ステージのインサート映像はアルバムのアートディレクションを担当した林 響太郎が手掛け、ライブ映像の配信収録は数々の傑作MVに名を連ねる番場秀一が担った。サウンドとシンクロするビジュアルの質感は、配信用に最適化された“映像詩”と呼んでいい仕上がりになっている。
ライブは『コペルニクス』の全楽曲を散りばめ、そこに「鱗(うろこ)」「ひまわりの約束」「スミレ」といった人気曲を挟みながら進行した。その中にはスモールコンボで演奏した「Joan」や、弾き語りで演奏された「メトロフィルム」など、多様なバリエーションも含まれる。